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国内初、処方箋薬をドローンが運ぶ。非対面医療の後押しに

国内初、処方箋薬をドローンが運ぶ。非対面医療の後押しに

ドローン機体(同社発表資料から)

エアロセンス(東京都文京区、佐部浩太郎社長、03・3868・2551)は、北海道経済産業局やアインホールディングス(HD)、ANAホールディングスなどと共同で、18―19日に北海道旭川市内で飛行ロボット(ドローン)によるオンライン診療・服薬指導と連動した処方箋医薬品配送の実証実験を行う。

医薬品や日用品の配送体制維持が困難になっている地方の状況や新型コロナウイルスの影響を踏まえ、オンライン診療から医薬品配送までの一貫した患者との非対面医療をドローンで実現する。こうした取り組みは国内で初めてという。

実験には旭川市、旭川医科大学、トッパン・フォームズ、特別養護老人ホーム緑が丘あさひ園(北海道旭川市)、日通総合研究所(東京都港区)が参加する。エアロセンスはドローンと技術者の提供、運用支援を行う。旭川医科大のオンライン診療による処方箋に基づき、アインHDの調剤薬局「アイン薬局」の薬剤師が服薬指導を行い、アイン薬局の店から緑が丘あさひ園までドローンを用いた処方箋医薬品配送を実施。到着後、配送した医薬品の品質や状態をオンラインで確認する。

日刊工業新聞2020年7月14日

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