CO2濃度で「3密」を可視化。基準値を超えるとライトが光る!
アステリアは、愛媛県の中核病院であるHITO病院(愛媛県四国中央市)に、二酸化炭素(CO2)濃度から「3密」状態を可視化するIoT(モノのインターネット)ソリューションを納入した。アステリアの人工知能(AI)搭載IoTエッジ(端末)ソフト「グラヴィオ」とCO2センサーを組み合わせ、月内に運用を始める。
納入したのは「CO2濃度 可視化・通知統合システム」。独自開発の小型センサーを院内の総合受け付けなどに配置。計測したCO2濃度が基準値を超えると、LEDライトが点灯して警告を発する仕組みとした。
グラヴィオを通して、3密監視と警告発令までのプロセスを自動化し、施設管理担当者に的確な情報伝達が可能。施設管理者はCO2濃度が適正な値に戻るまで換気し、換気実施後の空調設定まで最適化できる。
グラヴィオの「スタンダード版」(月額2万円)の契約者にはセンサーなど20セットを無償で貸し出す。センサーはCO2濃度を10秒に1回計測する。
病院の待合室などでは3密が懸念されるが、目視で監視するには限界がある。カメラ画像による推計は、医療機関として、プライバシーへの配慮が問われる。CO2濃度による可視化はこうした課題を解決できる。
日刊工業新聞2020年7月9日