ついに高さ1メートル!三菱重工工作機械の金属積層造形がすごい!

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開発中のハイブリッド型装置。積層造形と切削加工を一体化

三菱重工工作機械(滋賀県栗東市、若林謙一社長、077・553・3300)は、高さ1メートル、奥行き2メートル以上などの大型造形に対応する金属積層造形(AM)装置を開発した。高さ1メートル以上の造形が可能な金属AM装置は国内初という。主に航空宇宙分野の大型サイズで、チタン合金や特殊合金を使った高付加価値部品向けの活用を想定する。7月中に大型品の試験造形を開始し、2021年4月の本格販売を目指す。

開発した「LAMDA2000」は、最大で奥行き2500ミリ×幅900ミリ×高さ1000ミリメートルの造形サイズに対応する。レーザー出力は1キロ、2キロ、4キロ、6キロワットから選択可能。今後、試験造形で造形物の形状や品質の分析・評価などを行う。三菱重工工作機械の門型加工機と組み合わせ、積層造形と切削加工に対応するハイブリッド型金属AM装置の開発も進めている。

同社の「LAMDAシリーズ」は、金属粉とレーザーを同じノズルから照射し、任意部分を溶融・凝固させて積層する独自のパウダーデポジション方式を採用。金属粉をタンクに敷き詰めて造形するパウダーべッド方式に比べて造形速度を10倍以上に高められるほか、大型品の造形にも適用できる。

これに同社独自の技術として、造形条件を自動で最適化する機能や、造形中に周囲の酸素を排除して溶融金属の酸化を防ぐ機能も搭載している。


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日刊工業新聞2020年7月9日

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