【展示会中止】製造業の営業はWebで「見込み客」の取り方が変わる?

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、製造業における見込み客の獲得に変化が起きている。これまで展示会にて新製品をアピールし、見込み客を獲得していく手法が一般的だったが、新型コロナでこうした営業活動を行えなくなった。

感染が拡大し始めた3月から展示会などの大人数が集まるイベントは、中止や延期が相次いだ。緊急事態宣言が解除された6月以降も中止や延期が決定しているイベントは多い。

その中で、多くの企業が実施しているのはWeb上での取り組みだ。牧野フライス製作所では、中止になった金型加工技術の専門展示会「インターモールド2020大阪」に出展予定だった製品やソフトウェアを自社のHPで紹介した。さらに製品の実演動画やクローズセミナーを視聴できるなど、さながらプライベートショーのようだ。詳しくはこちら

オークマはお客様と非対面の状況下でもコミュニケーションを図る為の手段として、オンラインでの打ち合わせやテストカットを実施しており、今後はオンライン展示会などへ拡充する準備を進めている。台湾の計測機器メーカー、Chroma ATEの日本法人であるクロマジャパンも「リアルの展示会よりもWebはコストが低く、安定感がある」とし、「今後はWeb施策を以前より増やす」と見通しを示した。一方、菊水電子工業は「PRよりも情報提供を通じて、お客様が抱える問題解決を提起する。(オンラインでの取り組みは)キクスイを記憶に留めてもらう場所としたい」と見込み客獲得のみが目的ではないと語る。各企業とも展示会とWebの割合を考えながら、見込み客の獲得施策を進める。

Webでのイベントが増加してきたことで、テレワークを支える周辺機器への需要も好調だ。リコーは360度カメラで撮影した画像で仮想現実(VR)コンテンツを作成・公開できるクラウドサービスを法人向けに公開している。日本と米国で提供しており、不動産会社での導入が多かった。日本では不動産に加え、中古車や建設現場、教育施設、観光地などの見学向けに引き合いも増えているようだ。詳しくはこちら

VRを活用して不動産物件などを紹介する“バーチャルツアー”が人気

営業の現場もWebへの移行を迫られている。今最も盛んにおこなわれているのは、ビデオ会議システムを活用したプレゼンテーションだ。ビデオ会議システム「zoom」の利用者が1000万人から3億人に急増したことも記憶に新しい。

顧客が実際に製品を視察することができない中、4K映像を駆使した動画や専門的な知識にも迅速に回答するなど工夫を凝らす。詳しくはこちら

新型コロナ収束後を見据えて大手企業の対応だけではなく、中小企業でも対応が広がっている。工具メーカーの富士ダイスは「国内外を含めアクセスしてもらうため、映像の見せ方が重要になる」と対策を語る。

新型コロナウイルスの感染流行を受け、日刊工業新聞社ではHP『新型コロナに負けるナ!開催予定だった展示会 特集』を開設した。本HPは展示会の中止、延期により無くなってしまった、新製品PRの場を提供する。産業界の動向をきめ細かく伝えてきた当社として、新製品・技術のお披露目の場を無くさないとの思いから本HPを開設した。新型コロナウイルス収束後を見据え、業界動向と新製品情報を発信する。会期は7月3日まで。

『新型コロナに負けるナ!開催予定だった展示会 特集』

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