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コロナ影響で閉館した沼津のホテル、東都大が取得し新キャンパス

4年制看護学部の設置、地域貢献にも
コロナ影響で閉館した沼津のホテル、東都大が取得し新キャンパス

東都大の深谷キャンパス(同大学公式インスタグラムより)

東都大学を運営する青淵学園(埼玉県深谷市)が、4月末で閉館したホテル沼津キャッスル(静岡県沼津市)の建物を活用して、4年制看護学部の設置を計画していることがわかった。2021年4月の開校を目指している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、利用客の中心だったインバウンド(訪日外国人)減少が響き、同ホテルは事業継続が難しいと判断し、売却先を探していた。売却額は非公表。

青淵学園は同ホテルの建物、株式などをM&A(合併・買収)で取得したとみられる。看護学部の設置に向けて、ホテル内施設の基幹部分を活用しながら教室などに改装する。

青淵学園は医療系大学の東都大学を運営。文部科学省から設置認可が得られれば、沼津市で唯一の大学キャンパスになる。1学年100人程度の見通しで、地元の自治体、医療関係機関と連携を図り、医療系人材の育成で地域貢献する姿勢を示している。

同ホテルは1983年に沼津市初のシティーホテルとして創業した。客室数87室、大会議場、レストランなどを備える。94年には天皇皇后両陛下(現上皇ご夫妻)が静岡県を訪問された際、昼食のため立ち寄られたこともある。

日刊工業新聞2020年5月22日

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