輸入車販売が失速、コロナ禍がさらに追い打ちか

消費意欲減退、今後は供給車不足も

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アウディ・ジャパンは都市型ショールームを開設するなど販売に工夫を凝らすが…

輸入車販売の失速が鮮明になりつつある。日本自動車輸入組合(JAIA)がまとめた2019年度の外国メーカー車の輸入車新規登録台数は、前年度比5・1%減の29万2109台となり、大台となる30万台を3年ぶりに下回った。20年度も新型コロナウイルスの感染拡大が販売動向に影響を与えそうだ。

ここ3年はクリーンディーゼル車やスポーツ多目的車(SUV)など新型車の投入が奏功し、17年度は30万3921台、18年度は30万7682台で過去2番目の高水準だった。19年度に入ると上期(4―9月)は新型車効果で販売が好調だったものの昨年10月以降に失速。消費増税による消費マインドの落ち込みに加え、台風19号による来店者数の減少が重なり、新型コロナが低迷に輪をかける格好となった。

19年度のブランド別ではメルセデス・ベンツが5年連続の首位を維持したものの減少。フォルクスワーゲン、BMW、BMWミニと軒並み下落した。一方、「ポルシェ」「フェラーリ」など富裕層向けの高級ブランドは販売が伸び明暗を分けた。

JAIAの上野金太郎理事長(メルセデス・ベンツ日本社長)は年頭の記者会見で「会員各社が最新の技術を搭載した新型車を投入する」として増販の見通しを示していたが、コロナ禍による消費意欲減退のほか、減産影響で欧米からの車両供給が不安定になる懸念があり、20年度の販売に影を落としそうだ。

日刊工業新聞2020年5月6日

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