トヨタが海外で定額サービス拡大、コロナ収束後の販売回復狙う

先行する海外勢を追い上げ

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今年1月に海外でのサービスブランド名を「KINTO」に統一(同社公式サイトより)

トヨタ自動車は海外で、自動車の月利用の定額サービス(サブスクリプション)「KINTO(キント)」を拡大する。足元で欧州6カ国、アジア4カ国に展開。今後も提供地域を広げる方針で、「所有」から「利用」にシフトする消費者に対応する。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界の新車市場は冷え込みが激しい。新サービスの拡充をテコに、新型コロナ収束後の新車販売の回復に弾みをつける。

海外では六つのメニューを用意し、国ごとに異なる法規制やニーズに適応できるようにした。インターネットで申し込める利点を訴求し、新型コロナ収束後に回復を期待する需要取り込みを狙う。

欧州は2019年9月のフランスを足がかりに、イタリア、ノルウェー、ドイツ、スペイン、デンマークでサービスを提供。フランスとイタリアでは、車両とメンテナンス、自動車保険を組み合わせ、1カ月ごとに支払う「キントワン」などを展開する。スペインとデンマークには、特定の車種を共同で利用する「キントシェア」を投入した。

アジアではインド、タイ、インドネシア、台湾の4カ国・地域でサービスを始めた。キントワンをインド、タイ、インドネシアで提供するほか、台湾では数年で複数台の新車に乗り換えられる「キントフレックス」を用意した。

1月には海外で提供するモビリティーサービスのブランド名をキントに統一し、海外展開を本格化している。今後はサービス対象の国・地域を拡大し、同分野で先行する米フォードモーターや独BMWなど海外勢を追い上げる構えだ。


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日刊工業新聞2020年5月5日

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