酵素でウイルスを防ぐマスクフィルターの実力
大木工藝が発売へ
大木工藝(大津市)は、4月末に酵素でウイルスを防ぐマスク用酵素フィルター「アンチウイルス酵素フィルタ」を発売する。1枚で60日間使用できる酵素フィルターと汚れを吸着する活性炭フィルター30日分をセットとし、消費税抜き価格は1500円。
酵素、活性炭の2種のフィルターをマスクの内側にあてて使う。不織布に酵素を結合させたフィルターで、酵素がウイルスを包むたんぱく被膜を溶解することで無力化する。
活性炭は大腸菌など一般雑菌を抗菌、悪臭を吸着するほか乾燥を防ぐ調湿効果がある。新型コロナウイルスと同じ構造のインフルエンザウイルスを使って、酵素フィルターの抗ウイルス試験を行ったところ効果ありの結果が得られたという。
別売で30日分の活性炭フィルターを同500円で用意する。同社は炭素材料を活用し、美容器などを生産している。
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日刊工業新聞2020年4月10日