米ボーイングの影響余波、三菱重工が航空機部品の工場を一時停止へ
大江工場(名古屋市)で10日間上限に
三菱重工業は23日、航空機部品を生産する名古屋航空宇宙システム製作所の大江工場(名古屋市港区)の操業を一時停止すると発表した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、顧客の米ボーイングの生産が影響を受けていることを踏まえ、5月11―29日のうち、10日間を上限に生産を止める。基幹部品や原材料のサプライヤーの稼働状況も踏まえて決めた。
三菱重工は主に大江工場と江波工場(広島市中区)で航空機部品を生産している。今後の需給環境に応じ生産計画を見直した。川崎重工業も愛知県内の工場で、ボーイング向け胴体部品の生産を5月6日まで一部休止している。
日刊工業新聞2020年4月24日