後続車を無人にしたトラック隊列走行を今秋実証!ドライバー不足の解消なるか

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高速道路での実証では、これまで異常事態対応でドライバーが後続車に乗車していた(18年の上信越道での隊列走行実証)

経済産業省は今秋をめどに高速道路で後続車を無人にしたトラック隊列走行の実証実験を始める。トラックに搭載する自動運転技術の有効性や安全性などを検証し、2020年度中の技術確立を目指す。ドライバーの人手不足が深刻化し物流網の維持が社会課題となっている。22年を目標とする商用化の実現に向け、取り組みを加速する。

実証実験には、経産省が委託した豊田通商や自動運転技術ベンチャーの先進モビリティ(東京都目黒区)などが参加し、新東名高速道路での実施を予定する。先頭車からの通信制御で隊列を維持する基幹技術のほか、車線変更や車両への割り込みが発生した場合の対処技術なども検証する。実証結果を踏まえた上で、国土交通省や警察庁など関連省庁との商用化に向けた最終調整に入る。

後続車を無人にした隊列走行の実証を高速道路で実施するのは今回が初めて。これまでは異常事態が発生した場合を想定し、後続車にドライバーが乗車した状態で行っていた。3月にテストコースで無人後続車の隊列走行を実施しており、先頭車による後続車の一体操作機能や状態監視機能、車両制御装置の冗長化など技術確立が視野に入ったため高速道路での実証実験に踏み切る。

隊列走行は、先頭車が後続車を通信制御による接続で連結し、車間距離を一定に保ちながら隊列を組んで走行する仕組み。人手不足解消のほか、通常運行と比べた効率的な輸送や短い車間距離による空気抵抗の低減など、省エネルギー化にも役立つ。政府は成長戦略でトラックの隊列走行について、早ければ22年の商用化を目標に掲げている。経産省は16年度から実証事業を続けており、20年度が最終年度になる。

日刊工業新聞2020年4月15日

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