日立の英国鉄道工場が今日再開、部品調達が安定化
約3週間ぶりに再稼働、受注残多く
日立製作所は英国北東部のニュートン・エイクリフにある鉄道車両工場の操業を14日(現地時間)に再開する。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて従業員の安全・健康を最優先にするとともに、部品供給も不安定になっていたため、3月24日から最小限の従業員のみ待機して操業休止していた。
英国・ダーラム州の工場は約3週間ぶりに再稼働する。サプライチェーンの混乱が収まりつつあることが主な理由だ。英国国内での部品調達率は70%以上という。ニュートン・エイクリフ工場は英国高速鉄道の受注をきっかけに2015年9月に開所した。その後も順調に案件を獲得し、現在も受注残は多い。
一方、鉄道事業で英国と並ぶ主力のイタリア工場は操業停止期限を当初の13日から5月3日まで延長する方向だ。伊政府が外出禁止措置の延長を決めたためだ。
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日刊工業新聞2020年4月14日日