建機部品用素材のナノファイバー製シート、マスクに転用し外販へ

ヤマシンフィルタが開発

  • 0
  • 0
マスク不足は解消されず(写真はイメージ)

ヤマシンフィルタは建設機械部品用に開発したナノファイバー製シートを転用し、マスク素材として外部販売する検討を始めた。複数の業者と販売に向けた交渉を進めている。ナノファイバー製シートは一般化学繊維の10分の1以下の細い繊維で製造され、超高捕集性能が特徴。新型コロナウイルスの流行でマスク不足が深刻化するなか、マスク不足の解消に貢献したい考え。

現在は、既存マスクと組み合わせて使う「インナーシート」として社内向けに提供している。そのほか要請を受け、神奈川県横須賀市、横浜市にマスクとして無償提供した。

外販にあたってはマスク形状ではなく、素材としてシート状での販売を主軸に検討している。ヤマシンフィルタは建機用油圧フィルターメーカーで、生活用品素材としては服の中綿などで外販実績がある。マスク素材としての外販は初めてになる。

一般的な使い捨てマスクは、静電気の帯電によってゴミやウイルスを捕集する。ただ息に含まれる水分の付着や長時間の使用により捕集性は低下。新品のマスクの捕集性能を100%とすると、24時間使用後のマスクは35%程度まで低下する。

ヤマシンフィルタのナノファイバー製シートは、細いファイバーを3次元の立体構造とすることで捕集する。帯電に頼らず高密度な素材自身で捕集するため、24時間使用後も捕集性能が落ちない。

ナノファイバーで製造したマスク

日刊工業新聞2020年4月2日

キーワード

関連する記事はこちら

特集