画像からAIが野菜の病害虫を診断 一般向けは無料で
【名古屋】ミライ菜園(名古屋市中区、畠山友史社長、050・5361・1586)は、写真データから野菜の病害虫を診断するアプリケーション(応用ソフト)「SCIBAI(サイバイ)」のサービスを始めた。撮影した画像から、人工知能(AI)を介して診断する。家庭菜園を趣味で行っている人や、初心者の農家を想定。2022年3月期までの売り上げ目標額は1億円で、20万ダウンロードを目指す。将来的には、海外進出も視野に入れる。
病害虫被害は野菜を栽培する上で避けて通れない問題であり、解決には専門的な知識が必要とされている。一方、知識を持つのは専門家に限られ、一般的に家庭菜園を楽しむ消費者や初心者の農家にとって障壁となっていた。専門農家向けの機能を除き無料。「病害虫管理カレンダー」利用に限り、1グループ作成に当たり月額370円(消費税込み)、1ユーザー同120円(同)。
ミライ菜園は19年設立のベンチャー企業。同年に「名古屋市スタートアップ企業支援補助金」に採択された。
日刊工業新聞2020年3月30日