適合率90%超え!病害虫を特定するAI診断システムの中身

2021年4月に運用開始

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十勝農協連はヨトウムシを撮影しデータを収集

十勝農業協同組合連合会(十勝農協連)と富士通は、人工知能(AI)を活用した病害虫診断システムの構築に4月から着手すると発表した。生産者がスマートフォンで撮影したテンサイの写真を基にAIが病害虫を特定し、十勝農協連の営農技術情報と病害虫情報を関連付けて、散布するべき農薬や散布方法などを生産者に提示する。約7カ月で構築し、2021年4月に運用を始める。

十勝農協連は病害虫のヨトウムシ、シロモンヤガ、シロシタヨトウなどを畑で撮影し画像データを収集する。これを基に富士通は病害虫を判別するAIモデルを構築し、ディープラーニング(深層学習)によって平均適合率を高める。

病害虫の発生場所や日時を十勝全域で把握することで、十勝農協連は効果的な農薬散布などを生産者に指導し、生産者のコスト削減や作業負荷軽減など支援する。富士通は持続可能な農業生産向けサービスモデルを検討し、農業分野のデジタル変革(DX)を推進する。

両者はシステム構築に先駆けて、農林水産業みらい基金の助成を受けて実証実験を実施し、病害虫を特定するAI学習モデルについて、平均適合率90%以上をできることを確認した。

日刊工業新聞2020年3月13日

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