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ソフトバンクが石油由来プラ製袋を廃止、代替は“石灰石”?

ソフトバンクは5月から全国の携帯電話ショップ6000店で、石灰石と植物由来樹脂が原料の新素材でできた手提げ袋の提供を順次、始める。年550万枚の石油由来プラスチック製手提げ袋を廃止し、環境負荷に貢献する。

「ソフトバンク」と「ワイモバイル」の携帯電話を扱う全店舗が新しい手提げ袋を導入し、使い捨てプラを大幅に削減する。新素材はTBM(東京都中央区)が開発した。2019年6月に大阪市で開催された主要20カ国・地域(G20)首脳会議でも新素材でできたバッグが採用された。

TBMはどんな会社?

木材や水を使わず、石灰石から作る紙の代替、LIMEX(ライメックス)シート。紙とほとんど同じ軽さ、厚さながら耐久性、耐水性がある。製造に水をほとんど使用しないため、水不足に悩む地域では紙の代替になりえる。TBM代表取締役社長の山崎敦義氏は「若い世代が世界で活躍する」「世の中の役に立つ」事業を探求する中で石灰石からつくるLIMEXを開発し、宮城県白石市の工場を皮切りに、世界を見据えた挑戦を続けている。

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日刊工業新聞2020年2月28日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
2016年にTBMの山崎社長をインタビューしました。今ではユニコーン企業と言われ様々なところで製品が採用されていますが、創業時にはモノづくりベンチャーならではの苦労がありました。

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