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新型肺炎対策に、手を触れずに使えるタイマー

サーモポート(さいたま市見沼区、安達伸一社長、048・680・1881)は、手を触れずに使用できる「タッチレスタイマー=写真」を発売した。ウイルスや病原菌の接触感染を防ぐため、本体から数センチメートルの距離に手をかざすだけで時計が始動する。新型コロナウイルス対策にもなるとして厨房(ちゅうぼう)、病院・介護施設などに売り込む。価格は2900円(消費税抜き)。

スマートフォンなどのタッチパネルに使うセンサー感度を極限まで高め、非接触でも感知できるようにした。本体に銀イオンを含有した抗菌樹脂を採用。水が飛び散る場所でも使えるように防滴構造とした。

時間が来るとアラーム音が5秒間鳴る。音量は80デシベル、60デシベル、無音(ランプ点滅)の3種類。最長99分59秒まで時間設定できる。電源は単4乾電池2本。電池を含め重量を約98グラムに抑えた。軽量で背部の磁石でも壁に張り付く。サイズは突起を除き高さ75ミリ×幅80ミリ×厚さ21・5ミリリットル。

富士精工(埼玉県ふじみ野市)との共同開発で、同社が検査と出荷を行う。元々は食中毒防止を目的に商品開発を開始。ただ、完成後に新型コロナウイルスの影響で「学校給食や食器類販売の販路に1000台近く出荷した。今後は医療・介護などの市場に販売していきたい」(安達社長)とし、年間2万個程度の出荷を見込む。

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