国内初の200m超、老舗高層ビルに新施設オープン
住友不動産は1974年に完成した東京・西新宿の高層ビル「新宿住友ビル」で、足元の公開空地をガラスの大屋根で覆って屋内化した「三角広場」を6月に開業する。天井高は最大25メートルで、面積は約3250平方メートル。スポーツ観戦のパブリックビューイングをはじめとした各種イベントを開くほか、災害時には来街者の受け入れスペースとして機能させることも想定する。
三角広場の開業にあわせ、飲食店や物販の約20店舗で構成する商業区画も新設する。都営大江戸線の「都庁前駅」に直結する地下1階と三角広場に面する地上1階に配置し、オフィスワーカーやイベント来場者などの利用を見込む。
改修工事で閉鎖していた「新宿住友ホール」も刷新し、国際会議にも対応できるイベントホールとして訴求する。
新宿住友ビルは霞が関ビルディング(東京都千代田区)や世界貿易センタービル(同港区)、京王プラザホテル(同新宿区)に次ぐ超高層ビルとして完成した。高さ200メートルを超す国内初のビルで、当初からオフィスや店舗、カルチャー、スポーツといったあらゆる機能を集めたことでも注目された。JR「新宿駅」から徒歩8分に立地している。
日刊工業新聞2020年1月14日