独自材料と新コーティングで工具寿命5割増、不二越が超硬エンドミル
不二越は工具寿命が競合製品比50%増の超硬エンドミルを開発した。2018年に投入した「アクアREVOシリーズ」の第3弾製品で、成分設計と粒径を最適化した独自材料と新コーティング技術を融合した。消費税抜きの価格は2枚刃2・5Dの直径6・0ミリメートル、全長50・0ミリメートルが3350円、4枚刃で同寸法が4220円。20日に発売、22年度に売上高6億円を目指す。
開発したのは「アクアREVOミル」で、独自材料とコーティング技術の適用でコーナーの摩耗を抑える。高炭素鋼の加工で競合製品比で50%増の長寿命という。まずは、20年度に売上高2億円を見込む。
安定した高能率加工ができる。切れ刃を不等間隔に並べ、異なるねじれ角の不等リードを採用、切削抵抗やびびり振動を抑える。一般鋼からステンレス鋼、高硬度材と幅広い材質に対応するように設計。高硬度鋼とステンレスでは、競合製品比2倍以上の寿命という。
不二越は18年に材料、表面処理、刃先形状などを約10年ぶりに刷新した超硬ドリル「アクアREVOドリル」を発売した。19年には他社製品と比べ工具寿命を約2倍に延長した同「アクアREVOドリル オイルホール」を投入している。
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日刊工業新聞2019年12月19日