トヨタとデンソーの半導体新会社、デンソーが主導権
「ミライズテクノロジーズ」、社長にはデンソー役員
トヨタ自動車とデンソーは10日、2020年4月の共同設立を目指す車載半導体の新会社について、社名や事業方針を発表した。新会社「ミライズテクノロジーズ」には、トヨタとデンソーが持つ半導体の開発資源を集約。車業界の技術革新のカギとなる次世代半導体の競争力を高める狙いだ。
ミライズテクノロジーズは、デンソーの先端技術研究所(愛知県日進市)内に設立する。資本金は5000万円で、デンソーが51%、トヨタが49%を出資する。社長にはデンソーで技術開発を担当する加藤良文経営役員が就く。従業員は約500人でスタートし、半導体技術者の採用を強化していく。
24年までの中期方針を策定し、パワーエレクトロニクス、センシング、システムオンチップ(SoC)の3領域を主力事業に据えた。パワーエレクトロニクス領域では半導体材料・製造・設計技術を強みに、インバーターなどの内製を目指す。センシング領域では、高機能センサー「LiDAR(ライダー)」やミリ波レーダーで他社との共同開発を進める。
日刊工業新聞2019年12月11日