駅構内をドローンで点検、想定以上の支障物に苦戦
ブルーイノベーション(東京都文京区、熊田貴之社長、03・6801・8781)は、大阪市高速電気軌道(大阪市西区)の協力のもと、地下鉄千日前線の日本橋駅構内で、球体の飛行ロボット(ドローン)による施設点検実験を行った。ドローン操縦者の隣にモニターを設置し、リアルタイムに撮影映像の確認ができたほか、気になるポイントの詳細も即座に調べられた。
球体ドローン「ELIOS(エリオス)2」を使用して、日本橋駅構内の二重天井にあるコンクリートの点検作業の効果を調べた。ホーム天井にある点検口からドローンを投入。長さ約30メートル、幅10メートル、高さ2メートルの暗所でかつ、配線やダクトなど支障物が多くある空間で、カメラの角度を真上や斜め方向などに変えながら点検を行った。
発光ダイオード(LED)ライトの照射範囲も細かく変更し、対象物を鮮明に写せることがわかった一方、想定以上に支障物が多く、全面撮影はできなかった。
今回の反省を踏まえ、今後は小型化に力を入れる。
日刊工業新聞2019年12月6日