最大100台接続、京セラ「5G対応通信機器」商用化へ 

2022年度に

開発中の5Gコネクティングデバイス(右)、外付けユニット装着(左)で100台のデバイスとつなぐことができる

京セラは第5世代通信(5G)に対応した独自の通信機器「5Gコネクティングデバイス」を開発した。2020年夏以降、自社工場で1年程度実証し、22年度の商用化を目指す。さまざまな機器と通信し、設備の稼働状況や作業者の動きなどのデータを取得。クラウドにアップロードする。製造業や建設業、警備業界などでの利用を想定。国内外で市場投入する方針だ。

京セラが開発した5Gコネクティングデバイスは、USB、HDMIなどのケーブル接続に加え、Wi―Fi(ワイファイ)、ブルートゥースなど無線でも通信が可能。そのためカメラや建設機械など、さまざまな端末からのデータをクラウドにアップロードできる。1台当たり20台の機器と接続できる。

さらに外付けユニットを装着すると、最大100台の機器とつなげられる。

ネットワークは、4Gの基地局を用いて5G網を構築するノンスタンドアローン(NSA)構成と、4Gネットワークを使わないスタンドアローン(SA)構成の両方を利用できる。

実証場所は鹿児島県内の自社工場を想定する。開発中の視野角度180度のカメラデバイスを人に取り付け、工場内での設備監視などに使う。カメラと同機器とをつなぎ、瞬時に画像処理して必要な情報をクラウドに上げる。

ショッピングモールなどでの警備、建機や各種産業設備などの遠隔操作などでの利用を見込む。

現時点で、同機器のようなSA構成に対応可能なコネクティングデバイスは珍しいという。同社の三輪智章通信技術部商品企画部商品企画課責任者は「ソリューションを提供し、受益者の目線で市場をリードしたい」としている。

日刊工業新聞2019年11月14日

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