「固定」はピークの3分の1以下…「ひかり電話」が初めて上回る

NTT東西の契約数

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 NTT東日本とNTT西日本のひかり電話契約数が、固定電話契約数を初めて上回ったことが明らかになった。6月末時点のひかり電話契約数はNTT東西の合計で前年同月末比1%増の1828万6000契約だったのに対し、固定電話は同7%減の1813万7000契約だった。通信手段の主役の座を携帯電話に奪われた固定電話の契約が減り続ける一方、自宅で快適なインターネット環境を構築できる光回線サービスと併用できるひかり電話の契約が伸長した。

 NTT東西による固定電話契約は、ピークだった1997年11月に6322万契約あったが、携帯電話の普及により3分の1以下に減少。また6月末時点の携帯電話契約数(業界全体)は前年同月比5%増の1億7702万だったのに対し、固定電話は18年3月時点で2000万契約を割り込んでいた。

 これに対し、ひかり電話は光回線サービス「フレッツ光」の普及に比例する形で微増している。NTT東西のフレッツ光と、他社に光回線を卸す「コラボ光」の6月末の合計契約数は同3%増の2126万を記録。携帯電話や映像配信サービスの普及で家庭でも高速インターネット回線の需要が高まる中、フレッツ光と合わせて利用できるひかり電話へ固定電話から移行する消費者が増えたためとみられる。

 NTT東西は、24年から固定電話網をIP(インターネット・プロトコル)網へ移行する。固定電話網に必要な交換機の販売が終了しており、予備部品の在庫も25年には切れるためだ。固定電話事業で年400億円弱の営業赤字がある中、交換機より安いIP対応機器に切り替え、コスト削減につなげる。

 24年には固定電話の契約数が1000万程度に減少する見込みだが、全国一律(ユニバーサル)サービスの維持に向け、山間部や離島などの過疎地を対象に携帯電話網で代替する検討も行われている。

解決すべき問題の決定をするのは首長

日刊工業新聞2019年11月5日

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