オカムラがラボ空間提案、生かされるかオフィスノウハウ

2020年1月に発売

実験台の天板が自動で昇降し、作業性の向上につながる
 オカムラは、2020年1月に大学や企業の研究室や研究機関向けのラボシステム「PISTE(ピスト)」を発売する。実験台や間仕切り、ソファなどを組み合わせて研究空間をつくることができる。オフィス空間でのノウハウなどを生かし、実験室やR&Dセンターの空間提案にも力を入れる。

 ピストは、ウェット系向けのラボシステム。中心となるコアユニットや間仕切りに実験台や棚などの必要な部分を組み込み、機能的で統一感のある研究空間を生み出す。間仕切りもセットで空間提案でき、研究テーマが変わっても応用が利くなど自由度の高いレイアウトが可能だ。ソファを設置して軽い打ち合わせなどができ、研究者同士でコミュニケーションが取りやすい。

 またオフィス空間で利用される上下昇降式の机のように、天板が電動で昇降する実験台を組み込める。研究者は立ったままの作業が多く、実験内容や物に合わせて目線や視線を変えることができ、作業性の向上につながる。オカムラ建材事業部開発部ラボラトリー開発グループの堀江正己次長は「ラボの環境も良くしていかなければ海外に勝てないと経営者も力を入れる方向にある」と話す。

 実験室ではオフィス空間とは違い、水や電気配線、窒素やヘリウムなどの特殊ガスを使うため、耐薬品性や耐熱性などが必要。実験のテーマによってガスの種類も異なり、どの配管を通すかなど専門知識が必要だ。設計段階では、実験内容については詳しく教えてもらえないため、空調なども含めたニーズに応えて空間提案する難しさがある。

 だが、ラボ市場の中でも分析機器市場は毎年伸びており、不景気であっても研究開発を止めることはない。オカムラでは働き方改革も進む中で、研究者の働き方に合わせた空間提案を進める。

日刊工業新聞2019年10月31日

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