NECが世界1位!顔認証1200万人分、エラー率0.5%
NECは3日、米国標準研究所(NIST)が実施した最新の顔認証技術のベンチマークテスト「FRVT2018」で、第1位の性能評価を獲得したと発表した。1200万人分の静止画を使った顔認証でエラー率0・5%を達成し、17年の動画の顔認証ベンチマークに続き、5回目の世界1位を獲得した。
FRVTはNISTのベンチマークでも最難関で、今回は前回の3倍となる48社・1研究機関が世界中から参加し、203のアルゴリズムを提出した。
NECは多段階照合を用いることで、1秒間に2億3000万件の検索速度を実現した。さらに独自の深層学習を利用して、認証エラー率を飛躍的に低減し、10年以上の加齢による経年変化のエラー率でも、第2位に比べて最大4倍以上の大差をつけた。
顔認証技術は、生体認証の中でも特に全世界で利用者が増加。決済や銀行口座開設、パスポートとの照合などの際の本人確認といった高度な信用が必要な用途では、長期間の利用に耐え得る高い信頼性と利便性の両立が求められている。
同日会見したNECの今岡仁フェローは「本人と、似ている他人の違いを最大限強調するのが当社の独自方式であり、経年変化や大規模人数にも対応できる高度な認証方式を確立している」と優位性を強調した。
今回のベンチマークの順位について「トップ10のうち8社が新規登場するなど、顔ぶれが入れ替わった」と、同分野での研究開発をめぐる競争の厳しさにも言及した。2位は中国YITU、3位は米マイクロソフトだった。
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顔認証技術は、生体認証の中でも特に全世界で利用者が増加。決済や銀行口座開設、パスポートとの照合などの際の本人確認といった高度な信用が必要な用途では、長期間の利用に耐え得る高い信頼性と利便性の両立が求められている。
同日会見したNECの今岡仁フェローは「本人と、似ている他人の違いを最大限強調するのが当社の独自方式であり、経年変化や大規模人数にも対応できる高度な認証方式を確立している」と優位性を強調した。
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日刊工業新聞2019年10月4日