金属や容器に貼付で距離2倍!村田のフレキシブル無線タグがすごい

2020年度中の量産、飛距離40倍の試作品も

 村田製作所はUHF帯の無線識別(RFID)タグのラインアップを拡充する。管理対象物の材料に依存することなく、金属物であれば、それをアンテナの一部にして通信距離を伸ばせる製品を増やす。金属物に取り付けた場合、単体で取り付けた時に比べ、約2倍の通信距離が得られるフレキシブルラベルと、同40倍程度の通信距離が得られる超小型タグのプロトタイプを開発した。2020年度中の量産を目指す。

 開発したフレキシブルラベルは、金属や液体容器面でも安定した通信機能を持つ。出力1ワットのリーダーライターで15センチメートル角の対象金属物に取り付ける実証実験をした結果、通信距離が約2倍の220センチメートル程度になった。一般的なRFIDプリンターでの印字やデータ書き込みに対応する。サイズは長さ108ミリ×幅12・7ミリ×厚み0・8ミリメートル。IT機器や生産設備などの金属筐(きょう)体、化粧品や医薬品などの金属包装品、菓子缶や一斗缶などの液体容器での利用を想定する。

 超小型タグは、一般的に流通しているハンディーターミナルで読み取れる最小サイズのICタグ。サイズは長さ2・5ミリ×幅2・5ミリ×高さ2・0ミリメートル。実証実験では単体で取り付けた場合の通信距離は5センチメートル程度だったが、金属物では最大約40倍の200センチメートルになった。偽物対策や流通経路の特定などを意識した製品で、ウエアラブル製品や化粧品のボトル、アクセサリー、工具などでの利用を想定する。

 ともに同社が高周波設計で長年培ったコア技術「ムラタRFIDテクノロジー(MRT)1・0」の開発コンセプトを採用した。

日刊工業新聞2019年10月3日(電機)

  

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