電子レンジで燃えないRFIDタグ、村田製作所がコンビニ用開発

2―3年内の量産を目指す

 村田製作所は業務用電子レンジ対応の無線識別(RFID)タグの試作品を開発した。コンビニエンスストアなどに設置されている出力1800ワット級の業務用電子レンジに入れても燃えない。SI(システム構築事業者)や小売業者などの顧客開拓、販売に向けた市場調査を始めた。新規顧客の要求仕様に応じて製品開発を進め、2―3年内の量産を目指す。

 コンビニ業界では、食品のロス削減にRFIDを使ったサプライチェーンの可視化が期待されている。ただ、一般的なRFIDタグを弁当のプラスチック容器に取り付けて電子レンジで温めると、電磁波でタグが燃えてしまう。

 試作品として製作したRFIDタグは、同社が高周波設計で長年培ったコア技術「ムラタRFIDテクノロジー(MRT)1・0」を生かしたモジュール製品「マジックストラップ」とアンテナ設計技術を組み合わせ、強いエネルギーがかかる電子レンジの中でも燃えないようにした。一般的な電子レンジの負荷条件で実証実験した結果、使用前と使用後で外観や電気的特性に劣化がなく、燃えていないことを確認した。試作品のサイズは長さ70ミリ×幅14ミリメートル。

 経済産業省は2017年4月、コンビニ各社と共同で「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を策定。25年までに、推計で年1000億個のコンビニ各社の全ての取扱商品に電子タグを貼り付け、商品の個品管理を目指している。今回の試作開発はこの動きを念頭に置いている。

製作したRFIDタグの試作品

日刊工業新聞2019年9月27日

  

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