大和ハウスが自動塗装ロボット活用!手作業の68%を自動化

塗料の量も従来比30%削減

 大和ハウス工業は、塗装工程の作業環境を改善するため、「建築梁(はり)自動塗装ロボット」を開発した。10月から奈良工場(奈良市)に本格導入し、工場や物流施設など建築向け梁の下地塗装工程に活用する。従来、手作業だった同塗装の約68%をロボットに置き換える。自動化でより均等に塗装できるため、塗料の量も従来比30%削減できる。同ロボットの導入は国内の建築業界で初めてという。

 建築梁自動塗装ロボット「D’sBAP(ディーズバップ)」の導入に伴い、奈良工場内の建築用鉄骨を製造する第3工場に専用塗装ブースを新設した。同ロボット2台とワーク台を含む塗装設備の総投資額は約2億円。

 同ロボットは、防爆塗装の汎用6軸ロボットをベースに建築向けH形鋼梁の下地塗装用に改良した。実用化に向け塗装の速度や角度、幅などを約1年半かけて検証。塗装の動作や品質規格の基礎データを収集し、塗装データの入力も極力簡素化して実用化した。

 同ロボットはH形鋼の梁の高さ200ミリ―600ミリメートル、長さ2・5―10メートル、重量1・7トンまで対応し、全体の同塗装の68%をカバーする。同ロボットの自動塗装中に作業者は次の塗装の段取りが可能。一方で特殊な形やサイズなどは全体の32%あり、この塗装は手作業で行う。

 奈良工場では3次元モデル技術「BIM」の導入準備を進めており、導入に合わせ同塗装データをBIMと連動させていく。同工場は溶接ロボットの順次増設や重い部材の上げ下ろしなど重筋作業にロボットスーツを導入し、作業現場でのロボット活用を促進する。同塗装ロボットもこの一環で導入した。

日刊工業新聞2019年9月27日

  

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