就労1万時間削減目指す!キリンが本格導入するRPA

国内9工場で導入開始

 キリンビールは国内9工場でRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)の本格導入を始めた。購買業務や労務管理、設備保全といった社内システムへの登録とダウンロードなどの作業をRPAに置き換える。名古屋工場(愛知県清須市)で先行して8案件を導入。これらを全国各工場に水平展開する。RPAを積極的に推進するため、工場・部門単位でRPAをルールの範囲内で開発できる新制度も導入する。

 名古屋工場の購買業務では注文から見積もり依頼、承認までをRPAで対応する。残業集計から分析・グラフ化する労務管理作業も置き換える。設備の費用管理や故障履歴の登録も対応。製造計画を基にした中間製品の帳票なども担当者に自動的にダウンロードする。このほか分析データ確認やエネルギー月報など8種の業務をRPA化した。

RPAで登録作業などを大幅に効率化(イメージ)

 キリンは導入効果が想定以上に上がっているとし、必要に応じて全国各工場に展開する。購買システムは全工場に、労務管理システムは3工場で、設備保全システムは4工場で導入する計画。2020年第3四半期までに導入を完了させる意向で、全工場の労働時間で導入前に比べて年間ベースで1万時間の削減を目指す。

 また、RPA化を進めるため、各工場で独自にRPAツールを開発ができるようにした。

 このためプログラムは2人以上の組織単位で作製することや、全社システムへ影響するモノについて制約すること、適正に管理することなどのルールを決めた。RPA推進で個別の開発を認めるのは珍しい取り組みだ。

 キリングループでは21年に労働時間削減で9万時間を目指し、RPA化を進めている。キリンホールディングス、事業会社本社を中心に取り組んでおり、今後は生産拠点で導入も積極化させる。

  

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