ラグビーとおじぎ、大会のレガシーに

今大会から新しい文化が加わる?

 歌舞伎、和太鼓といった文化や伝統を盛り込んだ日本らしい開会式で幕を開けたラグビーワールドカップ2019。日本代表チームが初戦でロシアに快勝し、ベスト8進出に素晴らしいスタートを切った。

 ゲーム中は激しいぶつかり合いを繰り返しながら、試合終了とともに両チームの選手が握手して健闘を称(たた)えあう「ノーサイド」の精神がラグビーの魅力。そこに今回の大会から新たな文化が加わるかもしれない。

 それは“おじぎ”だ。日本のスポーツの試合では見慣れた光景だが、海外では珍しい。火付け役は現在2連覇中で今回も優勝の本命にあげられるニュージーランド代表チーム。初戦で強豪・南アフリカ代表との試合に勝利すると、選手たちが一列に並んで観客席に向かっておじぎであいさつした。

 翌日行われたイタリア対ナミビアの試合は、台風17号の影響で大雨に見舞われた。試合後、両チームが観客席に向かっておじぎしてあいさつ、観客はスタンディングオベーションで応えた。

 イタリアチームの主将は「試合の途中から雨が降ってきたのに、席を立たずに試合を見続けてくれた観客に感激した」とおじぎの理由を語った。おじぎが本大会のレガシーの一つになることは大歓迎だ。

日刊工業新聞2019年9月25日(オピニオン)

  

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