事務・営業職希望だが…女性新入社員から技術者発掘

キャステムが取り組み開始

 キャステム(広島県福山市、戸田拓夫社長、084・955・2221)は、4月に入社した事務や営業希望の女性新入社員を技術者に育成する取り組みを始めた。入社後約4カ月で適性や才能を発掘して、製造系部門に配置する。ほとんどの女性は入社前に事務職を希望するが「部品製造のセンスがあることに気付いていないだけ。気付きを与え、技術者として能力を発揮してもらいたい」(同社)考えだ。

 今春は13人の大卒女性が入社した。うち8人は事務職、3人が営業職を希望していた。入社後4カ月間、3Dプリンター操作やモノづくりに関わる研修を実施し、スズ製のぐい飲みやかんざしなどの作品を仕上げた。

 流し込みや削り、磨きの工程の中で、発想力や完成度の高さ、手先の器用さを判定し、新入社員本人にモノづくりの適性を説明。「『それならば』と本人もやる気を持って、製造部門に入った」(戸田社長)という。1人が3次元測定器を操作する品質保証部門へ、2人が3Dプリンターを操作するファクトリー部門に配属された。

 精密鋳造を手がける同社が新卒募集をすると、200人以上の応募がある。地元でも人気企業だが技術系希望者は少ない。「来年度も事務希望の中から技能人材を発掘する。適正配置で、必要な技術者を育成、確保していく」(同)考えだ。

日刊工業新聞2019年9月10日

  

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