陸自の演習に登場した「16式機動戦闘車」、日本企業の技術が結集

三菱重工、日本製鋼所、豊和工業…

  • 0
  • 14
「16式機動戦闘車」
 防衛省の陸上自衛隊が富士山麓の北富士・東富士演習場で行った「富士総合火力演習」で、2017年度に配備を開始した「16式機動戦闘車」や「ネットワーク電子戦システム」などが登場した。島しょ部に見立てた演習場内の場所で敵の上陸を阻止する演習や対戦車火力、迫撃砲火力、ヘリコプター火力を披露した。

 総合火力演習は61回目。参加人員は約2400人、戦車・装甲車は約80両、火砲は同60門、航空機は20機に及んだ。離島では常時、兵力を置けないため、早期反撃能力が必要。陸上・海上・航空自衛隊の連携やサイバー攻撃など新領域の防衛がカギになる。

 16式機動戦闘車は車体が三菱重工業製、砲部が日本製鋼所製。陸自の主力である「10式戦車」と同様の射撃照準装置を備え、高速道路も走行できる。豊和工業製「81ミリメートル迫撃砲L16」は毎分15発の速射が可能で、ヘリコプターで前線へ輸送できる。三菱重工業製(砲塔は日本製鋼所製)の「99式自走155ミリメートルりゅう弾砲」は自動で装填、照準、給弾が可能。

 ネットワーク電子戦システムは三菱電機製。陸自の第1電子隊に配備され、電波の収集・分析とともに敵通信活動の妨害も行う。演習では空自の「F―2」と連携し攻撃を指揮したほか、敵電磁波攻撃や通信システムの無力化を行った。飛行ロボット(ドローン)を飛ばし、これによって得た敵陣地の情報地点を集中的に撃破する演習も実施した。

日刊工業新聞2019年8月27日

関連する記事はこちら

特集