新型「霧ケ峰」がスゴい!衛星センサー技術活用で室内を快適に

気流の到達度判定する世界初の技術

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霧ヶ峰2020年度モデル FZシリーズ
 三菱電機は27日、同社が設計・製造した地球観測衛星「だいち2号」の赤外線センサー技術を活用したルームエアコン「霧ケ峰」の2020年度モデル計18機種を11月1日から順次発売すると発表した。気流の到達点の温度変化を細かく検知する世界初の技術で、室内の快適性を高める。

 想定価格は、左右独立駆動プロペラファンの「FZシリーズ=写真」が33万8000―45万8000円(消費税抜き)。月産台数は2500台を計画する。クロスフローファンの「Zシリーズ」は想定価格が22万8000―40万8000円(同)。計画月産台数は2万台。

 新たな赤外線センサー「ムーブアイ ミライプラス」で温冷風が接する床の温度変化を高精度に測定。人工知能(AI)で風の流れや強さを推測して、目標地点への気流の到達度を判定する。家具や障害物、外気の影響で気流が十分に届いていないと判断すると、最適なルートを自動で調整する。

 だいち2号の技術を基に開発したサーマルダイオード赤外線センサー「メルダー」を搭載した初めての製品。センサーの画素数が従来比80倍、感度が同2・5倍に向上したことで、高精度な気流の制御や、熱画像をスマートフォンで確認できる新サービスの提案が実現した。冷凍空調製品の製造拠点である、同社静岡製作所の河西智彦所長は「今後も人工衛星に限らずさまざまな技術シナジーを創出していきたい」と述べた。

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日刊工業新聞2019年8月28日

COMMENT

国広伽奈子
編集局第一産業部
記者

だいち2号では森林火災やヒートアイランド現象などを観測しています。温冷風で変化する床温度の細かなゆらぎを捉えることが可能になり、気流が当たっている部分を推測できるまでに進化しました。スマートフォン向けサービスは「映像配信ではだめなの?」と思いましたが、熱中症の予防や暗い室内の様子を把握するのに熱画像が役立つそうです。

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