人間国宝の演技を3次元CGで後世に残す!VRで360度視聴可能

リアルとバーチャルの融合

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62台のカメラ映像をもとに高精細3DCGの野村さんを作成
 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は27日、人間国宝の狂言師、野村万作さんの演技を3次元のコンピューターグラフィックス(3DCG)化して後世に残す取り組みを行った。ヘッドマウントディスプレーを装着した複数の利用者が同時にVR(仮想現実)空間内で好きな角度から野村さんの狂言を視聴可能にする。

 スタジオで「栗焼(くりやき)」の太郎冠者を演じる野村さんを取り囲むように小型の映像カメラ62台を設置し、360度の映像を撮影した。各カメラが撮影した映像をもとに専用ソフトなどを用いて3DCGを作成。能楽堂のCGと組み合わせて実際の能楽堂で狂言を観賞しているようなVR映像を作成。最大40人のヘッドマウントディスプレー装着者がアバター(分身)となってVR空間内に入り、同時に3DCG映像を視聴できるようにする。

 モーションキャプチャー技術では難しかった演者の指や扇の動きも忠実に3DCGに再現できる。弟子たちが講師の解説を基に、あらゆる角度から演技を学ぶ教材としての活用を見込む。

 高速大容量、同時多数接続が可能な第5世代通信(5G)を使えば数百人以上で同時にVR映像を視聴可能。NTTコム東海支店営業推進グループの山家範久部長は「伝統芸能のデジタルアーカイブ化のほか、リアルとバーチャルが融合したコンサート鑑賞やテレビ会議にも応用したい」と語った。

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