テープのニチバン、成長の鍵握る国内需要の狙い目

新社長・高津敏明氏が語る

 《技術者として入社し、粘着の研究でキャリアをスタートした。製品の新たな作り方を提唱する「生産革新推進部」の立ち上げとともに異動し、22年間製造現場に携わった》

 「最終的に営業の部署に異動したが、取引相手に何を聞かれても技術に関しては大体答えられた。現場を知っていることは一つの強みになっている」

 《どこの部署でも上司に恵まれた。自身も同様に社員と接する》

 「数字を追いかけるだけが企業経営ではない。人材育成を一段階進化させたい。まずは“人を育てる人”を育てる。階級が上がるほど、人を育てられる人でなければならない」

 《今年1年は“理念おじさん”として活動すると笑う。社員のベクトルを同じ方向に向けたい考えだ》

 「100周年で社の理念を『すべての人々の幸せを実現します』に刷新した。全社員に浸透させるが、言葉としてではない。全員が意味を考え、自分事に落とし込んで仕事に生かしてほしい」

 《医療用テープからセロハンテープまで幅広い製品を扱う。成長のカギは国内需要だ》

 「文房具に関しては既に飽和状態にある。ただ、両面テープは用途を普及仕切れていない。国内需要を掘り起こせば、市場を伸ばす余地はある。また医療はいまだ成長市場。在宅医療普及の動向も見つつ、力を入れる」

 《趣味はスポーツ観戦。東京五輪の観戦チケットも当て、観るのを心待ちにしている》(門脇花梨)

ニチバン・高津敏明氏

【略歴】たかつ・としあき 90年(平2)関西大工卒、同年ニチバン入社。18年執行役員。兵庫県出身、52歳。6月26日就任。

日刊工業新聞2019年8月19日

  

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