新幹線の新型車両を点検するのは、あなたが乗っている「のぞみ」かも
「ドクターイエロー」の一部項目を営業車が代替、多頻度にデータを取得
JR東海は東海道新幹線の新型車両「N700S」で、走行中の営業車両を使い電気設備の状態監視を実施する。専用検査車両「ドクターイエロー」で走行検査していた項目の一部を、多頻度にデータを取得できる営業車が担い、状態監視保全(CBM)の高度化を図る。長期耐久性を確認し、2021年4月の運用開始を目指す。
東海道新幹線では軌道や架線の設備状態を10日ごとにドクターイエローが走行して把握している。軌道の状態については、すでに営業車両に監視装置を搭載し、毎日得られるデータを元に保全を行って、適切な乗り心地の維持に役立てている。
JR東海は現在試験中のN700S確認試験車で、計5億6000万円を投じてパンタグラフが接触するトロリー線や列車の位置を検出する軌道回路の状態監視技術を開発。トロリー線は摩耗や高さを、車両屋根のカメラと赤外線センサーで、非接触計測。軌道回路は、両先頭車に搭載した計測装置で、自動列車制御装置(ATC)の信号や電流値を測定する。
取得したデータは、工場や車庫への入庫時にミリ波通信で車両からサーバーに送信。データを解析して、寿命予測に応じた最適な予防保全を実現するとともに夜間点検の削減など作業軽減につなげる。
東海道新幹線では軌道や架線の設備状態を10日ごとにドクターイエローが走行して把握している。軌道の状態については、すでに営業車両に監視装置を搭載し、毎日得られるデータを元に保全を行って、適切な乗り心地の維持に役立てている。
JR東海は現在試験中のN700S確認試験車で、計5億6000万円を投じてパンタグラフが接触するトロリー線や列車の位置を検出する軌道回路の状態監視技術を開発。トロリー線は摩耗や高さを、車両屋根のカメラと赤外線センサーで、非接触計測。軌道回路は、両先頭車に搭載した計測装置で、自動列車制御装置(ATC)の信号や電流値を測定する。
取得したデータは、工場や車庫への入庫時にミリ波通信で車両からサーバーに送信。データを解析して、寿命予測に応じた最適な予防保全を実現するとともに夜間点検の削減など作業軽減につなげる。
日刊工業新聞2019年8月12日