衛星技術を応用して実現した画素数10倍の赤外線センサー
三菱電機が11月に発売
三菱電機は6日、画素数を従来比で10倍の80×32画素に高めたサーマルダイオード赤外線センサー「メルダー=写真」を11月1日に発売すると発表した。対象物の温度差を見分ける温度分解能も、同5倍の100ミリケルビンに向上。人の細かな動作検知が必要な防犯や見守り、空調管理などの用途を想定する。サンプル価格(消費税抜き)は8000円。
新製品は同社が設計・製造した地球観測衛星「だいち2号」の赤外線センサー技術を応用した。半導体プロセスを採用して各画素を小さくし高画素化を実現した。サーマルダイオードとアンプを同一チップ内に近距離で配置したことで、雑音を抑制して温度分解能も向上できた。製品の大きさは同約80%減の19・5ミリ×13・5ミリ×9・5ミリメートル。
現在の市場は従来型の赤外線センサーと赤外線カメラで占められており、同社は画素数と価格でその中間領域を狙う。2022年の世界市場規模は390億円(18年100億円強)に拡大すると試算している。
新製品は同社が設計・製造した地球観測衛星「だいち2号」の赤外線センサー技術を応用した。半導体プロセスを採用して各画素を小さくし高画素化を実現した。サーマルダイオードとアンプを同一チップ内に近距離で配置したことで、雑音を抑制して温度分解能も向上できた。製品の大きさは同約80%減の19・5ミリ×13・5ミリ×9・5ミリメートル。
現在の市場は従来型の赤外線センサーと赤外線カメラで占められており、同社は画素数と価格でその中間領域を狙う。2022年の世界市場規模は390億円(18年100億円強)に拡大すると試算している。
日刊工業新聞2019年8月6日