太陽光によるEVの充電、「オークション」方式で出力抑制を回避

早大と東大など、再生エネの利用拡大に

 早稲田大学と東京大学などの研究グループは、太陽光発電の有効活用につながる電気自動車(EV)の充電管理手法を開発した。オークションの仕組みを導入し、EVを充電する時間帯を無理なくずらすことで、太陽光発電の出力抑制を減らす。EVを移動手段としてだけでなく太陽光発電の自家消費のためのエネルギーマネジメントに使い、太陽光など再生可能エネルギーの利用拡大に貢献する。

 太陽光発電が大量接続された配電系統では、逆潮流などによる電圧変化などを避けるため、太陽光発電の出力抑制が必要となる。

 一方、今後普及が見込まれるEVは、日中にその台数の半数以上が住宅に駐車され未稼働とされる。

 開発した手法は、太陽光発電の出力抑制が多いと見込まれる時間帯を対象に、需要家がEV充電をするかをオークション方式で決める。太陽光発電の出力抑制軽減のために払ってもよいと考える額で入札し、落札すれば指定時刻にEVを充電することで、同じ電力系統の他の需要家から報酬を得る仕組み。

 各需要家は、対象時間にEVを移動手段として使うメリットと、太陽光発電の自家消費のための充電にあてるメリットを比べ、どちらか自主的に選べる。

 シミュレーションによる検証で、太陽光発電の出力抑制量を最大45・1%、需要家の電力コストを同20・1%削減できた。

日刊工業新聞2019年8月5日(科学技術・大学)

  

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