撮った写真からおすすめ商品を分析!富士フイルムが目指すECの姿

タグ付け機能の力は侮れない

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写真の情報をタグ付けすることで、利用者の好みや傾向の分析に役立てる
 写真のデータからおすすめの商品を分析―。富士フイルムは、アナログ写真や写真データを一括管理できるサービス「PhotoBank(フォトバンク)」にEC(電子商取引)機能を組み込む。目指す姿は、イメージング事業を支えるプラットホーム(基盤)だ。

 フォトバンクは5月にサービスを開始。アナログ写真やスマートフォンで撮影した写真を富士フイルムが預かり、専用アプリケーション(応用ソフト)上でまとめて閲覧できるようにデータ化・整理する。

 2020年には、写真から利用者の好みや属性を分析して商品やサービスを提案する「マーケットプレイス」を開設する。被写体や撮影時期などの「タグ」をもとに人工知能(AI)が利用者の傾向を探り、関心を引くような商品やサービスを提案する。例えば、家族写真が多い人に旅行やプレゼントに適した写真商材を勧めるといった具合だ。

 タグは利用者自身で作るほか、独自開発のAIが撮影したシチュエーションまで分析して自動で作成する。タグの数は現時点で1000以上。よく訪れる場所や趣味、好みの色合いなど、分析の材料は多岐にわたる。

 マーケットプレイスの本格展開を前に、フォトブックなど自社の写真商材の提案を年内に始める。写真プリントサービスのアピールも兼ねる。将来的には既存サービスの顧客基盤の統一も見据えており、イメージング事業部プリントマーケティンググループの松崎将健統括マネージャーは「富士フイルムのサービスをつなげる、イメージング事業の核に育てたい」と意気込む。(国広伽奈子)

日刊工業新聞2019年7月26日

COMMENT

国広伽奈子
デジタルメディア局
記者

写真サービスを扱う会社ならではで面白いと思いました。取り扱いの商品、参画企業をどこまで増やせるかが重要です。ちなみに、アナログ写真のデータ化は災害対策の観点からもニーズがあるとのこと。思い出の写真を大事に残したい気持ちは分かります。

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