ロイヤルホテルがRPAで会計処理作業を200時間削減した!

3月から本格稼働

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RPAなどのシステム部門を担うITシステム部
 ロイヤルホテルは2018年3月から旗艦ホテルの「リーガロイヤルホテル」(大阪市北区)で、会計処理業務におけるRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)の本格稼働を始めた。21年を最終年度とする中期経営計画の戦略の一つに「生産性の向上・効率化の推進」を掲げ、IT化・システム化による業務効率化を推し進めている。

 同ホテルでは導入に先立ち、17年秋から実証実験を開始。具体的にはRPAテクノロジーズ(東京都港区)の「BizRobo!(ビズロボ)」ともう1社の二つのシステムを試験導入し、毎日必ず行う単純な事務作業を置き換えるところから着手した。

 同ホテルでの会計処理は旅行代理店経由の支払いや会社払い、宴会、レストランの4部門があり、各担当者は月末に売り掛けを締めるために、日々の作業を積み重ねる必要があった。この作業をRPAに置き換えたことで抽出されたデータが正しく計上されているかを月末にチェックするだけで済むようになった。作業時間は1カ月で約200時間削減された。

 この結果を受け、導入コストや同社の基幹システムなどとの相性を踏まえた上で、ビズロボの正式導入を決定。ITシステム部の檜和田良太部長は「ビズロボでの本格稼働から1年以上がたち、ようやく軌道に乗り出した。ホテル業界ではあまり前例がないので日々模索している」と話す。

 現在、同ホテルでは29項目の業務をRPAに置き換えている。今後増えていく項目の把握や、万が一止まった場合のカバー体制をどう構築するかが課題となる。檜和田部長は「代替する業務内容をフロー化し、システムが使えない場合は人手でお願いする」といった対策を講じる。

 今後はグループホテルへの展開も検討するが「1000室を超える客室があり、膨大な会計処理が必要なのは大阪だけ」(檜和田部長)とし、京都や広島のホテルの会計業務を大阪に集約して担えるかなどを見極めていく考えだ。(文=大阪・新庄悠)

日刊工業新聞2019年7月24日

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