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“もぐもぐ”することでゲームが進む!そしゃくで食育

KDDI総研などが開発、楽しみながら健康管理 
 KDDI総合研究所(埼玉県ふじみ野市、中島康之所長、049・278・7441)と電通サイエンスジャム(東京都港区)は、人のそしゃく運動を検出してゲーム化するシステムを開発した。メガネ型のウエアラブル端末を装着してそしゃくすると、自動的に回数を数える。スマートフォンと連動させ、そしゃく運動に合わせて進行するゲームをスマホで楽しめる。よくかむことは健康維持には重要な要素で、楽しみながらの健康管理に役立てる。

 新システムは、そしゃく運動を検出するメガネ型の筋電計と、検出したそしゃく運動をゲーム化するアプリケーション(応用ソフト)で構成。筋電計で受信したそしゃく運動を近距離無線通信規格「ブルートゥース」によりスマホに接続。検出したそしゃく運動に応じてゲームが進行する。ゲームにより、よくかまずに食べていないかを利用者に気づいてもらい、時間をかけ、よくかんで食事をするよう意識してもらう。

ウェアラブル筋電計とスマホアプリ(カミカミ大行進・食事結果画面)

 KDDI総合研究所と電通サイエンスジャムは、今回開発したシステムを発展させることで、健全な食生活を送る「食育」や認知症予防など、子どもからお年寄りまで多様な利用者の健康維持・管理に役立てる。
日刊工業新聞2019年7月23日

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