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昭和に活躍「デハ230形」、京急本社へ搬入

昭和に活躍「デハ230形」、京急本社へ搬入

総合車両所(横浜市金沢区)で公開されたデハ230形。下の写真は修繕前(17年5月)の姿(6月4日)

 【横浜】京浜急行電鉄は総合車両製作所の協力のもと、昭和の時代に活躍した京急車両「デハ230形」を京急グループ本社1階に搬入した。台車を京急ファインテック久里浜事業所(横須賀市)で、車体を総合車両製作所で約2年間かけて修繕作業を実施。深夜陸送で京急グループ本社へ搬入した。「デハ230形」は1929年に製造され翌30年に運行開始され、78年まで48年間京急を支えた車両。軽量で丈夫な車両構造、大きな窓、地下鉄と郊外の双方に適した車両などが特徴。78年の引退後、埼玉県川口市で保存・展示されていた。京急は2017年から、約2年かけて車体の塗装や内装など修繕を施した。

 同社は京急グループ本社に「京急ミュージアム(仮称)」を19年度内に開業する予定。来館者が「本物を見て、触れて、楽しめる」をコンセプトに、整備を進めている。
日刊工業新聞2019年7月9日

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