新モーターの電動2輪は磁石使わず長く走る!

7月中に試作車の開発目指す

永久磁石を使わないモーターをテスト中
 リージック(千葉県船橋市、松延俊美社長、047・437・3901)は、大洋電機エンジニアリング(川崎市幸区)と、永久磁石を使用しないモーターを搭載した電動2輪車を共同開発する。7月中に試作車の開発を目指しており、永久磁石を使用しているモーターと比べ、同じ充電量で走行距離が20%以上伸びることを実証する。実証実験の結果を踏まえて改良を加え、永久磁石を使用しないモーターの有効性を2輪車市場に訴求していく。

 リージックの技術がベースとなっており、電流の大きさが発電動作で設定値を上回った時点でコイル内に蓄積した発電エネルギーを電源に回生、回生動作によるコイル電流低下が発生した時点で発電動作に戻し、発電・回生動作を繰り返し維持させる仕組みだ。

 同社が制御装置を供給し、大洋電機エンジがモーターに組み込み、2輪車に取り付ける。多様な環境下で実証実験し、メリットや課題を洗い出す。コストは永久磁石使用のモーターを搭載した2輪車と同程度という。

 磁石を使用しないことから価格変動が大きいレアメタル(希少金属)が不要なほか、熱を持つと磁力が落ちる磁石に対して高速回転に適しており、産業用の引き合いも増えている。大手メーカーがリージックの原理を応用して駆動系の製品開発を進めている。松延社長は「モーターだけを回転させる(数値的に有効性を説明する)だけではおもしろくない」と、今回はモーターという“部品”ではなく、一般にもなじみがある2輪車という“最終製品”にする。

 永久磁石を使用しないモーターの普及を進め、売上高で2020年3月期に前期比15・0%増の1億円、22年3月期に19年3月期比2・3倍の2億円を目指す。

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リージック

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