トヨタが全車種併売を前倒しするワケ

来年5月、国内販売体制を刷新

 トヨタ自動車は24日、全国の販売店で全車種を併売する時期を2020年5月に前倒しすると発表した。「トヨタ店」や「カローラ店」など4系列の販売店に対して客層ごとに専用車を用意してきたが、18年11月に22―25年をめどに全車種を併売すると発表していた。併売時期を早めることで、国内販売体制の見直しや顧客サービスの拡充を加速する。

 トヨタの販売店は全国に約5000店あり、4系列の販売店ごとに専用車を設定している。東京都内のトヨタ直営店では4月に4販売会社を合併し、全車種の販売を先行して始めた。来年5月からは全国どの店舗でも、全車種を購入できるようにする。

 併せて、これまで一部の車両販売店だけに限っていたカーシェアリングサービスを、直営のレンタカー店でも提供する。レンタカー店を含め全国6000の店舗ネットワークを活用し、夏以降に全国展開する計画だ。

 トヨタが販売体制を見直すのは、縮小する国内市場への対応が背景にある。人口減少や若者の車離れなどを受け、国内の新車販売台数は減少傾向にある。2019年3月期の国内販売実績は、ピーク時の1990年から4割減となる約156万台だった。150万台の年間販売台数を死守するため、販売体制の見直しを急ぐ。

日刊工業新聞2019年6月25日

  

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