「あえてのビン」で若者のニーズ掴んだ!

 アサヒビールは業務向けビールの拡販の一環で、瓶ビールの料飲店向け販売促進策「あえてのビン」を全国展開する。宴会などでのビールの飲用シーン以外の、少人数のコミュニケーションや自分のペースで飲用する価値を若者を中心に訴求する。店頭用のポスターなどの販促ツールを提供する。都内の10店舗ほどでテストし、効果を確認したことを踏まえ全国に拡大する。(編集委員・井上雅太郎)

マンガでPR


 「あえてのビン」は瓶ビールの価値を消費者にあらためて認識してもらうキーワードとして活用。大人数での乾杯や盛り上がるニーズ以外に、友人と瓶を注ぐコミュニケーションや、自分のペースでゆっくり飲用できる価値を強調する。

 3月に若者が多く利用する飲料店10店舗ほどで、マンガによるポスターや「あえてのビン」をPRする短冊などの店頭用ツールを展開した。それまで減少傾向だった瓶ビールの販売が4月に約4割増加し、効果を確認できたという。そこで6月以降に全国展開に拡大を決めた。

「雰囲気」好評


 テスト展開した店舗では、「ポスターのイラストの雰囲気が良い」「“あえてのビンください”との注文が出てきた」と好評だったとしている。

 アサヒは7日以降に主力ビール「スーパードライ」の瓶ビールで2020年の東京オリンピック応援デザインラベル商品を投入する。「あえてのビン」の販促と合わせて展開していく。

減少に歯止め


 ビール業界では18年に業務用ビールの値上げを実施。この影響のほかチューハイやハイボールなどニーズの多様化も加わり、料飲店での瓶ビールの減少傾向が強まっている。アサヒは瓶ビールの特徴を若者中心に認識してもらう戦略を採る。

日刊工業新聞2019年6月7日

  

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