開催中の「スマートファクトリー展」、見どころをサクッと紹介!

生産効率化、人手不足対策…解決のヒントを見える化

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 モノを高度化するには、モノづくりの現場も高度化する必要がある。7日まで開かれる展示会「スマートファクトリーJapan2019」では、IoT(モノのインターネット)機器や人工知能(AI)ソリューション、ロボット、物流システムなど、生産効率化や人手不足対策に役立つさまざまな技術・システムが披露される。各社の展示ブースでは来場者が自社の改革につながるヒントを探った。

ファナック


 ファナックはスマートファクトリーの構築を支援する工場向けIoT基盤「フィールドシステム」や、同基盤で運用するアプリケーション(応用ソフト)などを出展した。第三者企業のアプリ開発を支援する開発用環境「フィールドシステムスタジオ」、設備の稼働状況を簡単に「見える化」できるエントリーモデルの稼働監視アプリなどを訴求。斉藤裕副社長は同基盤で「どのようにスマートファクトリーを創っていくかを訴えたい」と述べた。
ファナックのブース


アマダ


 アマダは、IoTサービス「V―factory」を展示し、次世代のスマート板金工場を提案する。同社は4月にすべての機械でIoT対応を標準仕様とし、取り組みを本格化させた。事前のプログラミングで加工手順や使用金型がナビゲートされるなど生産効率の向上を支援する。さらに、機械の予防保全や運用改善提案などのサービスも提供する。工場の「今」の課題を見える化し、付加価値の高い生産を実現する。
アマダのブース




日立システムズ


 日立システムズは、さまざまな情報通信技術(ICT)ツールを展示し、工場のスマート化を支援する。「協働ロボットサポートサービス」は、単純作業ができる協働ロボの導入前コンサルティングから導入、メンテナンスまで一元的にサポートする。ロボのメーカーやSI(システム構築)企業と連携して提供する。同社は「人に頼らず、できる部分はICT化することで人手不足といった課題解決を支援したい」としている。
日立システムズのブース


ホクショー


 ホクショーは上下階の連続搬送向けに、昇降部に樹脂ベルトを採用した垂直コンベヤー「ベルトバーチレーター」を出展した。20キログラムの荷物の搬送用としては業界最速となる1時間当たり3000個を運べるという。金属摺動(しゅうどう)部がないため摩耗粉が生じず、潤滑油も使わない。予兆メンテナンスシステムを組み込み、長期の安定稼働も支援する。「医薬品や食品、二次電池などクリーンな環境を求める工場の需要を開拓したい」(担当者)と意気込む。
ホクショーのブース


伊東電機


 伊東電機は直進や仕分け、昇降といった機能別にモジュール化したマテハン機器「idPAC」を提案する。それぞれが制御プログラムとモーターを搭載しているため、ユーザーはモジュールを組み合わせるだけで短時間で最適なレイアウトを構築できる。遠隔監視・操作も可能で、搬送システムや制御プログラム担当者の負担軽減に寄与する。伊東徹弥取締役専務執行役員は「働き方改革にあわせた“運び方改革”を追求していきたい」と思い描く。
伊東電機のブース


オカムラ


 オカムラは、倉庫作業を支援するシステムを展示している。ロボットストレージシステム「オートストア」はグリッド内に格納された保管物が入るコンテナをつり上げ、入出庫作業場へ搬送する。省スペースと省力化に寄与する。加速能力が従来品比75%、搬送能力が同20%それぞれ向上した新モデルを追加した。流通業を中心に20件超の実績がある。今後は「アフターサービス部品の管理など製造業にも利用してもらいたい」と提案の幅を広げる。
オカムラのブース


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日刊工業新聞2019年6月6日(機械)

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