ファナックの工場用アプリ、外部も開発しやすくなった!

IoT基盤「フィールドシステム」普及へ

 ファナックは工場用IoT(モノのインターネット)基盤「フィールドシステム」の機能を拡充する。同基盤は第三者企業(サードパーティー)がアプリケーション(応用ソフト)を開発して提供できるオープンプラットフォームが特徴の一つ。集めたデータを扱いやすくするなど、アプリ開発を支援するためのツールを開発する。サードパーティーが開発したアプリの販売も始まり、開発をしやすくして、同基盤の普及を後押しする。

 サードパーティーやフィールドシステムのユーザーが、同基盤で運用するアプリを簡単に開発するためのツールを集めた統合開発環境「フィールドシステムスタジオ」を開発した。アプリを基本ソフト(OS)「リナックス」上で開発するために必要なツールを一括してそろえて開発しやすい環境などを提供するという。山口賢治社長兼最高経営責任者(CEO)はアプリを充実させるためにも「ユーザーやサードパーティーが開発しやすい環境は重要になる」と指摘する。

 足元ではサードパーティーを含めたアプリの開発が広がる。2017年秋に他社に先駆けフィールドシステムの運用を始めてから、アプリの開発は17社42種類に拡大した。開発したアプリはファナックが運営する電子商取引(EC)サイト「フィールドシステムストア」で販売できる。これまで同社のアプリがストア内に並んでいたが、サードパーティーとして初めてNTTデータが基盤内のデータ活用を支援するアプリ「データトランスローダー」を発売した。

 ユーザーが工場にフィールドシステムを導入する際に、立ち上げを支援するシステムインテグレーター(SI)へのサポートも拡充する。ネットワークのつなぎ方やアプリの動かし方など基本的な内容から学べる研修を用意。松原俊介取締役専務執行役員は同基盤の普及には「フィールドシステムを立ち上げていただけるSIの充実が欠かせない」と強調する。

 同基盤を活用したサービスとして、他の工作機械メーカーのマニュアルから、故障時の対処法をキーワード検索できるツールの充実も進める。

 修理の手順を簡単なアニメーションで案内する「ビジュアルガイダンス」を用意し、工作機械メーカーが同ガイダンスを容易に作成できるツールも開発。フィールドシステムを核に、ファナックの商品だけでなく、他の工作機械メーカーを含めて、ユーザーの保守の効率化を総合的に支援する。

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