鉄筋組み立て20人→5人、自動化システムで現場省人化

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鉄道構造物の軌道スラブ
 三井住友建設は開発中の鉄筋組み立て自動化システム「Robotaras(ロボタラス)」の導入により、手作業で約20人を要した作業員の数を約5人に省人化する。ロボットアーム活用により鉄道構造物の軌道スラブ製造で、鉄筋の配置・結束を自動化。担い手不足を解消し、作業員の負担軽減を狙う。2019年内に完成し、佐賀県吉野ケ里町の三田川PC(プレキャストコンクリート)工場に導入を目指す。

 鉄筋組み立て自動化システムは可搬質量が50キログラム、作業半径が2メートルのロボットを使う。アーム先端部で鉄筋保持治具と市販鉄筋結束機を自動着脱し、軌道スラブ製造のうち鉄筋の配置と結束作業を行う。作業員は鉄筋材と結束するワイヤを鉄筋結束機に充填するだけとなり、大幅な省人・省力化を図れる。

 三井住友建設は鉄道建設・運輸施設整備支援機構から「九州新幹線(西九州)、武雄・大村間軌道スラブ製作運搬」を受注。工期(17年11月24日―21年2月23日)の製造枚数は1万2000枚弱に上る。だが、形状が同じ軌道スラブの鉄筋組み立ては単純作業の繰り返しで効率が悪い。

 そこで生産性向上を目的にロボットアームを使った自動化システムの開発に着手。このほど協力会社の関連工場で、軌道スラブ製造における鉄筋配置と結束作業を模擬した動作試験を実施し、システムの有用性を確認して導入にめどを付けた。

 三井住友建設は19―21年度中計の基本方針の一つに建設生産プロセス変革を掲げ、デジタル化や工業化に取り組み、省人・省力化を推進している。

日刊工業新聞2019年5月30日

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