水銀ランプ終了のパナソニック、LED照明で攻める

つまみ回すだけで簡単調光、88品番発売へ

 パナソニックは21日、スポット光の大きさなどを簡単に調整できる演出用発光ダイオード(LED)照明器具「ビームフリー」合計88品番を8月1日から順次発売すると発表した。器具先端のつまみを回すだけで調光できる。衣料品などの小売店、カーディーラー店などが対象。展示物によって照明を付け替えるといった手間が不要となる。消費税抜きの希望小売価格は1万2800―2万2800円。

 光源のLEDチップの近くに設置するシリコーン製耐熱レンズを開発したことで、スポットの大きさを変えると均質な明るさが損なわれるという課題を解決。調光可能な演出照明を実現した。

 人手不足で電気工事士などの手配が難しくなる中、照明の再設置などの手間をなくせる点を訴求する。働き方改革の下で普及するフリーアドレス制オフィスへの需要もにらむ。

日刊工業新聞2019年5月22日



規制に先駆け20年6月に


 パナソニックは17日、工場や倉庫の天井などに設置する水銀ランプの生産を2020年6月末に終了すると発表した。国際的な規制「水銀に関する水俣条約」により、水銀を使った照明の製造や輸出入が21年から禁止される。これに先立ち生産をやめ、発光ダイオード(LED)照明器具への置き換えを利用者に提案する。同社の水銀ランプの国内シェアは2位。年間20万本ほど生産している。

 LED照明の価格は水銀ランプよりも2―3倍高い。一方、消費電力を5―7割減らせる。寿命も4万―6万時間と、水銀ランプより4―5倍長い。人手不足の中、高い天井にある照明を交換する手間を減らせる点を訴求する。パナソニックは蛍光灯照明器具の生産も19年3月末に終了する。すべての照明を対象にLEDへの置き換えを進める。

日刊工業新聞2018年10月18日



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