次世代フレキシブル電子回路基板、高度化に挑む

山形大が開発進める

 山形大学は、印刷技術とシリコンプロセス技術を組み合わせた次世代フレキシブル電子回路基板の高度化に乗り出す。国内で開発された独自の平板型反転オフセット印刷装置を2019年度内に有機エレクトロニクス研究センター内に導入し、印刷集積回路の高性能化を追求する。今後は地元企業などと連携して、介護分野や物流分野向け通信機能搭載フレキシブルセンサーなどの用途開発を進める。

 経済産業省の地域未来オープンイノベーション・プラットフォーム構築事業に、山形大のプロジェクトが採択され、時任静士教授らが取り組む。時任研究室では、薄いフィルムに印刷方式でフレキシブル電子回路を形成する技術の開発を進めている。今回は、国内最先端の装置を山形大が初めて導入し、装置メーカーとも組んで、一段と高機能な電子回路基板を生み出す生産ライン構築を狙う。

 導入を計画する装置は、配線などの間隔が1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)オーダーの高精度で回路形成が可能という。これまでの装置は、数マイクロメートルオーダーで「より精度の高い回路が印刷できるようになる」(時任教授)とみている。20年度には導入した装置の稼働を見込んでいる。

 山形大はプロジェクトの中で、県とも連携を深める。今後は地域の電子部品・デバイス・電子回路製造の地域企業にも導入設備の活用を促す。

  

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