日本の古い書物の「崩し字」AIが解読支援

立命館大がシステム開発

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 立命館大学の赤間亮アート・リサーチセンター副センター長らは、凸版印刷の人工知能(AI)によるディープラーニング(深層学習)を使い、昔の日本の書物で使われている崩し字の解読支援・指導システムを開発した(写真)。読めない字を画面上で選択することで、AIの支援を受けながら崩し字を解読して記録する翻刻作業が行える。AIが解読できなかった文字のみ教員から指導を受けることで、効率的に崩し字解読を学べる。 

 同システムは立命館大が保有する資料の原本や複製画像を使用。江戸時代を中心に、室町時代から明治時代初期までの約15万7000件ずつの書物と浮世絵の文字を解読できる。AIに登録された約100万文字のデータを元に解読支援する。AIが判読不可の文字はシステムのデータベースに登録し、教員や熟練者が確認して利用者に指導するとともに、ディープラーニング更新にも役立てる。

 従来、崩し字を解読できる日本人は0・1%未満とされ、文化的資料の有効活用が十分でなかった。立命館大は4月から授業でシステムを使い、秋をめどに一般公開も目指している。

日刊工業新聞2019年5月20日

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